「体が大きいからフォワード」「足が速いからウイング」。ポジションの決め方としては間違っていない。でも、それだけで決めると、もったいないことが起きる。ラグビーのポジションは、体格と同じくらい性格と“好きな瞬間”で向き不向きが分かれるからだ。押し合いで燃える人、全体を見て決めたい人、誰よりも速く走りたい人。10問に答えるだけで、あなたが背負うべき背番号が見えてくる。遊び半分でどうぞ。ただし、結果は意外と当たる。
- ラグビーのポジション適性は、体格と同じくらい「どんな場面で燃えるか」で決まる
- 10問で4つのタイプ(フロントロー/ロック・バックロー/ハーフ団/センター・バックスリー)に分かれ、最後の1問で背番号が決まる
- 結果が1つに絞れなくてもいい。2つのタイプにまたがる人は、実際に複数のポジションをこなせる素質がある
- 診断はあくまで入口。気になったポジションは、各ポジションの記事で“本物”の姿を確かめてほしい
Contents 目次
- 診断のルールは簡単。直感で選ぶだけ
- Q1. 友達と引っ越しの手伝い。あなたが自然とやっているのは?
- Q2. ラグビーの試合で、一番しびれる瞬間は?
- Q3. 「疲れ」について、あなたに近いのは?
- Q4. チームで失敗が起きた時、あなたは?
- Q5. 体のぶつかり合いについて、正直なところは?
- Q6. ゲームをするなら、どのタイプ?
- Q7. 練習で一番好きなメニューは?
- Q8. 周りからよく言われるのは?
- Q9. 試合前、ロッカールームのあなたは?
- Q10. 最後の1分、1点差で負けている。あなたが欲しいのは?
- 結果:一番多かった記号があなたのタイプ
- Aタイプ:最前線の職人(1〜3番)
- Bタイプ:空中と密集の仕事人(4〜8番)
- Cタイプ:試合を動かす司令塔(9・10番)
- Dタイプ:走って決める決定者(11〜15番)
- 体型は関係ない?正直に言うと“ある程度はある”
- 診断結果は“入口”。ポジションは変わっていい
診断のルールは簡単。直感で選ぶだけ
各問いにA〜Dの4つの選択肢がある。深く考えず、一番近いと思ったものを1つ選んで、A・B・C・Dそれぞれの数を数えておいてほしい。ラグビー未経験でも大丈夫なように、日常の場面に置き換えた問いも混ぜてある。
ポジションそのものが分からない人は、先にポジションと役割の記事をざっと眺めてからの方が、結果を楽しめるはずだ。
Q1. 友達と引っ越しの手伝い。あなたが自然とやっているのは?
A:一番重い冷蔵庫や洗濯機を、黙って運ぶ
B:高い所の荷物を下ろす、何往復でも運ぶ
C:「それはこっち、あれは後で」と段取りを仕切る
D:軽い物を持って、誰よりも速く往復する
Q2. ラグビーの試合で、一番しびれる瞬間は?
A:スクラムで相手を押し込み、ペナルティをもぎ取った瞬間
B:密集でボールを奪い返した、ターンオーバーの瞬間
C:自分の一本のパスやキックで、トライが生まれた瞬間
D:ディフェンスを振り切って、インゴールに飛び込んだ瞬間
Q3. 「疲れ」について、あなたに近いのは?
A:短い時間に全力を出すのは得意。長距離はちょっと…
B:しんどくても、動き続けるのは苦にならない
C:体より頭が疲れるタイプ。考えることが多い
D:瞬間的なダッシュなら誰にも負けない
Q4. チームで失敗が起きた時、あなたは?
A:自分の持ち場で取り返すことだけ考える
B:体を張って、流れを変えるプレーを探す
C:何が悪かったかを整理して、次の指示を出す
D:「次、ボールをくれ」と思っている
Q5. 体のぶつかり合いについて、正直なところは?
A:押し合い、組み合いが一番好き
B:タックルでもラックでも、当たるのは楽しい
C:必要ならやるが、ぶつかる前に解決したい
D:当たるより、かわして抜ける方が好き
Q6. ゲームをするなら、どのタイプ?
A:コツコツ装備を強化して、正面から勝つ
B:チームの盾役。仲間を守って前線で粘る
C:戦略シミュレーション。全体を見て指示を出す
D:スピード勝負のアクション。一瞬の判断で勝つ
Q7. 練習で一番好きなメニューは?
A:スクラムマシン、ウエイトトレーニング
B:ラインアウト、ブレイクダウン(ボールの争奪局面)の反復
C:パス、キック、サインプレーの確認
D:スプリント、ステップ、1対1
Q8. 周りからよく言われるのは?
A:「頼りになる」「動じない」
B:「タフ」「しつこい」
C:「しっかりしてる」「よくしゃべる」
D:「目立ちたがり」「勝負強い」
Q9. 試合前、ロッカールームのあなたは?
A:静かに集中。自分の世界に入る
B:気合いを入れて、周りを盛り上げる
C:作戦ボードを見返して、今日の狙いを確認
D:軽くステップを踏んで、体を温める
Q10. 最後の1分、1点差で負けている。あなたが欲しいのは?
A:ゴール前のスクラム。押し込んでトライかペナルティを取る
B:ゴール前のラインアウトからのモール。全員で押し込む
C:自分がボールを持って、判断で勝負を決める
D:大外で1対1。スピードで勝負する
結果:一番多かった記号があなたのタイプ
| 一番多かった記号 | タイプ | 候補の背番号 |
|---|---|---|
| A | 最前線の職人(フロントロー) | 1・2・3 |
| B | 空中と密集の仕事人(ロック・バックロー) | 4〜8 |
| C | 試合を動かす司令塔(ハーフ団) | 9・10 |
| D | 走って決める決定者(センター・バックスリー) | 11〜15 |
同数で並んだ人は、両方のタイプの結果を読んでみてほしい。実際のラグビーでも、フッカーとフランカー、スタンドオフとフルバックのように、タイプをまたいでプレーする選手は珍しくない。次に、タイプ別の“最後の1問”で背番号を絞り込む。
Aタイプ:最前線の職人(1〜3番)
重い物を黙って運び、押し合いで燃え、動じない。あなたはスクラムの最前列、フロントローの素質がある。フロントローは試合中ずっと相手と体をぶつけ合い、スクラムという“ラグビーの土台”を支える。目立つ場面は少ないが、ここが崩れるとチームは何もできない。
最後の1問:人前で“投げる”仕事を任されたら?
「むしろやりたい」→フッカー(2番)。スクラムの中心でボールをかき出し、ラインアウトではスローを投げる。フロントローの中で一番“器用さ”が求められるポジションだ。詳しくはフッカーの記事とラインアウトスローの投げ方へ。
「押すことに集中したい」→プロップ(1番・3番)。スクラムで相手と直接組み合う柱。1番(ルースヘッド)と3番(タイトヘッド)は役割が違い、3番は両側から押されるポジションとして知られる。詳しくはプロップの記事へ。
ひとつ覚えておきたいのは、フロントローは“誰でも今日からできる”ポジションではないこと。競技規則3.12では、フロントローとその控えの選手が適切な訓練と経験を積んでいることを確保するのはチームの責任だとされている。興味を持ったら、首を守る姿勢から段階的に教わってほしい。
Bタイプ:空中と密集の仕事人(4〜8番)
しんどくても動き続け、体を張ることを楽しめる。あなたはロックかバックロー(フランカー・ナンバーエイト)の素質がある。ボールを奪い合う密集、ラインアウトの空中戦、タックルの連続。試合の“汚れ仕事”を一番多く引き受けるのがこのタイプだ。
最後の1問:一番得意なのは?
「高く跳んで、確実に捕る」→ロック(4番・5番)。ラインアウトのジャンパーであり、スクラムの推進力。背の高さが生きるポジションだ。詳しくはロックの記事へ。
「倒れても即起きて、何度でもタックル」→フランカー(6番・7番)。タックルとジャッカル(倒れた相手のボールを奪うプレー)の職人。運動量とボールへの嗅覚がものを言う。詳しくはフランカーの記事へ。
「最後尾から持ち出して、前に出る」→ナンバーエイト(8番)。スクラムの最後尾でボールをコントロールし、そのまま突進することもある。フォワードとバックスをつなぐ司令塔的な面も持つ。詳しくはナンバーエイトの記事へ。
ロック派:空中戦を制する者がセットプレーを制する。ラインアウトで確実にボールを取れる選手は、チームの生命線だ。
フランカー派:試合の流れを変えるのはターンオーバー。一発のジャッカルでスタジアムの空気が変わる瞬間は、何物にも代えがたい。あなたはどっち?
Cタイプ:試合を動かす司令塔(9・10番)
段取りを仕切り、全体を見て、指示を出す。あなたはハーフ団の素質がある。スクラムハーフとスタンドオフは、チームの攻撃の舵取り役。ボールに触る機会がとにかく多いポジションで、一つの判断が試合を左右する。体の大きさより、判断の速さと声の大きさが武器になる。
最後の1問:あなたの“せっかち度”は?
「かなりせっかち。すぐに動きたい」→スクラムハーフ(9番)。密集からボールを素早く出し、フォワードに声をかけ続ける。1秒の球出しの速さが、攻撃のテンポを決める。詳しくはスクラムハーフの記事へ。
「一度落ち着いて、全体を見てから決めたい」→スタンドオフ(10番)。パス、ラン、キックの選択肢から、その場で最善を選ぶ。キックの精度が求められる場面も多い。詳しくはスタンドオフの記事へ。
Dタイプ:走って決める決定者(11〜15番)
ダッシュに自信があり、1対1で勝負したい。あなたはセンターかバックスリー(ウイング・フルバック)の素質がある。フォワードがつないだボールを、最後にトライに変えるのがこのタイプの仕事だ。
最後の1問:どの場面で一番燃える?
「相手にぶつかって突破する、守りでも体を張る」→センター(12番・13番)。攻撃では突破とつなぎ、守備ではバックスの要。12番と13番で役割が少しずつ違う。詳しくはセンターの記事へ。
「大外をスピードで走り切る」→ウイング(11番・14番)。トライを取りきるフィニッシャー。スピードと決定力が最大の武器だ。詳しくはウイングの記事へ。
「後ろから全体を見て、キックもキャッチもこなす」→フルバック(15番)。守備では最後の砦、攻撃ではライン参加で数的優位を作る。ハイボールのキャッチ力も欠かせない。詳しくはフルバックの記事とハイボールキャッチのコツへ。
体型は関係ない?正直に言うと“ある程度はある”
ここまで性格で分けてきたが、体格が無関係というわけではない。一般的に、フロントローは体重と首・体幹の強さ、ロックは身長、バックスリーはスピードが求められやすい。トップレベルになるほど、この傾向ははっきりする。
ただ、ラグビーの面白いところは、その“一般的な体型”から外れた選手が、別の武器で活躍してきたことだ。小柄なフォワードが運動量と低さで勝負したり、大柄なバックスがパワーで突破したり。体格は入口の目安にはなるが、最後に決めるのは本人の強みと好きな場面だ。ポジション別の平均身長や体重を気にする人もいるだろうが、年代やレベルでまったく違うので、数字に縛られすぎない方がいい。
そして、どのポジションを選んでも、安全の基本は同じ。コンタクトの入り方はタックルのコツ、フォワードならスクラムの組み方で、首を守る姿勢から身につけてほしい。
Q1国際試合で、1チームが登録できるリザーブ(控え選手)は最大何人? ①5人 ②8人 ③10人答えを見る
答え:②8人。競技規則3.4で、国際試合では各協会が最大8人のリザーブを登録できると定められている。一般的に先発の1〜15番はそれぞれのポジションに対応していて、1〜8番がフォワード、9〜15番がバックス、16番以降がリザーブだ。だから「何番を背負うか」は、そのまま「どんな仕事をするか」を意味する。
診断結果は“入口”。ポジションは変わっていい
実際のラグビーでは、ポジションが途中で変わることはよくある。高校でバックスだった選手が大学でフォワードに転向したり、フランカーからフッカーに移ったり。成長や体の変化、チーム事情で、本当に向いている場所が後から見つかることも多い。
だから、この診断の結果は“答え”ではなく“入口”だ。気になったポジションの記事を読んで、その番号を背負ってきた名選手たちの姿を見てほしい。「このプレーをしてみたい」と思えたら、それがあなたのポジションだ。
参考:World Rugby 競技規則 第3条(チーム)/World Rugby 競技規則 第19条(スクラム)/日本ラグビーフットボール協会 競技規則一覧
