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W杯2027まであと1年日本代表メンバー予想33人と“当落線上”の選手たち

W杯2027まであと1年。候補55名、7月の登録37名、9月のPNC登録30名を材料に、日本代表33人をポジション別「確定・有力・当落線」で本気予想。大学生は何人残る?リーチは必要?筆者の33人も公開する。

Text — LEO Updated — Read — 7分
W杯2027まであと1年|日本代表メンバー予想33人と“当落線上”の選手たち

2026年、日本代表の名簿には大学生が何人も載りました。明治大学の10番、関西学院大学のプロップ、同志社大学のフッカー。一方で、7月の登録時点で92キャップのリーチ マイケルもまだそこにいる。W杯2027まであと1年。本番の登録枠は33人と見られています。2月の候補55名、7月の登録37名、9月のPNC登録30名を材料に、ポジションごとの「確定」「有力」「当落線」を本気で仕分けてみました。

Pointこの記事の結論

  • W杯の登録は33人の想定。前回2023年大会は、8月15日に30人、18日に残り3人が発表された
  • 軸はほぼ見えている。ディアンズ、原田、竹内、齋藤、ライリー。ここは誰が選んでも外れない
  • 激戦区は1番(左プロップ)、9番の2番手以降、そして10番。大学生がどこまで食い込むかが最大の見どころ
  • 11月の欧州3連戦(ウェールズ、イングランド、スコットランド)が、実質的な最終選考の入り口になる

Contents 目次
  1. まず、33という数字の意味
  2. 材料になる3つの名簿
  3. ポジション別「確定・有力・当落線」
  4. フロントロー:3番は固い、1番が読めない
  5. 第2列・第3列:主将と92キャップ
  6. ハーフ団:9番は齋藤、10番は“大学生”か
  7. バックスリーとセンター:競争が一番楽しい場所
  8. 大学生は何人、33人に残るか
  9. 筆者の33人(2026年9月版)

まず、33という数字の意味

W杯2027の登録人数について、ウェールズのスティーブ・タンディHCは2026年9月、ネーションズチャンピオンシップに向けて「W杯で求められる形に合わせて33人を選んだ」という趣旨の説明をしています。前回2023年大会も33人でした。

33人を15人のポジションに割ると、単純計算で1ポジション2人強。ただしプロップとフッカーは、スクラムを安全に組むために専門の控えが必要です。一般的な内訳は、フォワード18人とバックス15人。今回の予想もこの形で組みます。

Q1前回2023年W杯で、日本代表の登録メンバーはいつ、どういう形で発表された?答えを見る

2023年8月15日に30人が発表され、残り3人は8月18日に追加で発表されました。大会開幕の約3週間前です。今回もコンディションを見ながら、ぎりぎりまで枠を空けておく可能性はあります。

材料になる3つの名簿

予想の土台は、2026年に日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が出した3つの名簿です。

  1. 2月2日:日本代表候補55名W杯に向けた「軸」を示すリスト。大学生も矢崎由高(早稲田大学)、伊藤龍之介(明治大学)ら5人が入った。
  2. 7月1日:ネーションズチャンピオンシップ登録37名主将はワーナー・ディアンズ。候補55名の外から大塚壮二郎(関西学院大学)、荒川駿(同志社大学)ら新顔が加わった。
  3. 9月9日:パシフィック・ネーションズカップ(PNC)登録30名主将はSH齋藤直人。この大会で日本は7年ぶりに優勝した。

そして結果。2026年のテストマッチは、7月にイタリアに27-10で勝ったあと、アイルランドに20-36、フランスに15-42と連敗。8月はオーストラリアに32-35、17-56で2連敗。9月はカナダに57-12、PNC準決勝でアメリカに63-14、決勝でフィジーに20-15と3連勝で締めました。格上に届かず、同格以下には勝ち切る。選考もこの現実を踏まえて進むはずです。

ポジション別「確定・有力・当落線」

ここからは完全に筆者の予想です。異論は認めます。

ポジション 確定 有力 当落線
PR(1番) 岡部崇人 大塚壮二郎 髙尾時流、稲垣啓太、紙森陽太
HO(2番) 原田衛 佐藤健次、江良颯 荒川駿
PR(3番) 竹内柊平 為房慶次朗 イジー・ソード、祝原涼介
LO ワーナー・ディアンズ ハリー・ホッキングス、ワイサケ・ララトゥブア マイケル・ストーバーグ、エピネリ・ウルイヴァイティ
LO/FL ジャック・コーネルセン、ベン・ガンター (該当なし) (該当なし)
FL/No.8 下川甲嗣 リーチ マイケル、ティエナン・コストリー、マキシ・ファウルア ファカタヴァ アマト、アセリ・マシヴォウ、エセイ・ハアンガナ
SH 齋藤直人 藤原忍 福田健太、上村樹輝、渡邊晴斗
SO (該当なし) 伊藤龍之介、サム・グリーン 李承信
CTB ディラン・ライリー サミソニ・トゥア、廣瀬雄也 池田悠希、平翔太、中野将伍
WTB 石田吉平 メイン平、植田和磨 長田智希、イノケ・ブルア、上ノ坊駿介
FB 松永拓朗 矢崎由高 竹之下仁吾

※名前は2026年の候補55名、7月登録37名、9月のPNC登録30名に入った選手から選んでいます。予想であり、所属は各発表時点のものです。

フロントロー:3番は固い、1番が読めない

竹内柊平の3番は、7月の登録発表時点で24キャップ。8月のオーストラリア戦でも3番で先発しています。控えの為房慶次朗を含め、右プロップの顔ぶれはほぼ固まっています。

読めないのが1番です。岡部崇人が先頭に立つ一方、7月の名簿には候補55名に入っていた稲垣啓太の名前がありませんでした。そこに現れたのが関西学院大学の大塚壮二郎。7月のフランス戦では、ゴール前のペナルティから速攻を選んだ流れでトライをねじ込んでいます。プロップが大学生のうちに代表でトライを取る。それ自体がちょっとした事件です。

フッカーは原田衛が中心。PNC決勝のフィジー戦でもトライを挙げました。佐藤健次と江良颯の2番手争いは、ラインアウトスローの安定感で決まると見ています。フッカーの仕事の重さはフッカーの記事で詳しく書きました。

第2列・第3列:主将と92キャップ

ロックはディアンズを軸に、ホッキングス、ララトゥブアが続く形。ディアンズは2026年のスーパーラグビーでハリケーンズの優勝に貢献し、日本代表ではネーションズチャンピオンシップの主将を務めました。人物像はワーナー・ディアンズの記事でどうぞ。

コーネルセンとガンターは、ロックとフランカーの両方をこなせるのが強み。33人枠では、この「2ポジションできる」ことが何よりの武器になります。ガンターはPNC決勝でもトライを奪いました。

92キャップリーチ マイケルの日本代表キャップ数(2026年7月1日の登録発表時点)

そしてリーチ マイケル。7月の登録時点で92キャップ。8月のオーストラリア戦ではリザーブに名を連ねました。先発で80分走るより、後半の20〜30分で試合の温度を変える役割。それでも枠を1つ使う価値があるかどうか。ここは本気で意見が割れるところです。

リーチは絶対に必要派VS若手に枠を譲るべき派

必要派は「W杯の空気を知っている選手が、ベンチに1人いるだけで違う」。譲るべき派は「33人のうち1枠でも、1年後に伸びる選手に使いたい」。個人的には、リーチを外す判断をするなら、その代わりにW杯の修羅場を経験した誰かがチームにいることが条件だと思う。今の名簿で、それができる人はそう多くない。

ハーフ団:9番は齋藤、10番は“大学生”か

SHは齋藤直人で決まりでしょう。PNCでは主将としてフィジーを破り、7年ぶりの優勝を手にしました。問題は2番手。候補55名の時点では藤原忍、福田健太、土永旭らがいて、7月には上村樹輝と大学生の渡邊晴斗(近畿大学)が入りました。9番は1試合のテンポを決めるポジションなので、2番手の質がそのまま後半20分の質になります。

SO(10番)は、この予想で一番悩みました。明治大学の伊藤龍之介は7月の登録時点では0キャップ。それでも7月のフランス戦ではカウンターから石田吉平のトライを演出し、8月のオーストラリア戦でも10番で先発しています。PNC準決勝のアメリカ戦でも起点になりました。

伊藤龍之介
ポジション
SO(10番)
所属
明治大学(2026年7月の登録発表時)

出典:ラグビーリパブリック(2026年7月1日、8月6日の記事)

対抗はサム・グリーン。SOとFBの両方をこなせるので、33人枠ではやはり便利です。候補55名に入っていた李承信が7月の37名に入らなかったのは、選考の流れを考えるうえで見逃せないポイント。11月に名前が戻ってくるかどうかで、10番の序列はまだ動きます。

バックスリーとセンター:競争が一番楽しい場所

CTBはライリーが軸。トゥアはPNC決勝の72分に決勝トライを奪いました。廣瀬雄也はPNC準決勝で開始2分にトライ。ここまでは有力と見ていいはずです。

WTBは石田吉平が抜けていて、メイン平は7月のアイルランド戦で約60mを走り切るトライを決めました。植田和磨、長田智希、ブルア、上ノ坊。誰が入っても不思議ではなく、誰が外れても納得がいく。ここは11月の欧州遠征で、1本のトライが順位を入れ替える場所です。

FBは松永拓朗が7月にキッカーも務め、矢崎由高は8月のオーストラリア戦でリザーブ入り。候補55名にはFBとして竹之下仁吾(明治大学)もいます。ハイボールへの強さはフランス戦で課題が見えた部分なので、FBの選考基準は「空中戦」になると予想します。

大学生は何人、33人に残るか

7月の37名を見ると、大学生は伊藤龍之介(明治大学)、大塚壮二郎(関西学院大学)、荒川駿(同志社大学)、渡邊晴斗(近畿大学)の4人。候補55名の段階では、矢崎由高、竹之下仁吾、清水健伸、中森真翔らも名を連ねていました。1年後、彼らの多くはリーグワンやクラブでプレーしているかもしれません。所属が変わっても、代表での序列は「この1年で何試合、何分出たか」で決まります。

個人的な予想では、33人に残る“2026年時点の大学生”は2〜3人。10番の伊藤と1番の大塚は、すでにテストマッチで結果を出している。ここに矢崎が加われば3人です。W杯の登録メンバーに大学生(または大学を出たばかりの選手)が複数入るのは、日本代表の世代交代が本当に進んでいる証拠になります。

筆者の33人(2026年9月版)

最後に、上の表から33人を選びました。

ポジション 人数 選手
PR 6 岡部崇人、大塚壮二郎、髙尾時流、竹内柊平、為房慶次朗、イジー・ソード
HO 3 原田衛、佐藤健次、江良颯
LO・FL・No.8 9 ワーナー・ディアンズ、ハリー・ホッキングス、ワイサケ・ララトゥブア、ジャック・コーネルセン、ベン・ガンター、下川甲嗣、リーチ マイケル、ティエナン・コストリー、マキシ・ファウルア
SH 3 齋藤直人、藤原忍、上村樹輝
SO 2 伊藤龍之介、サム・グリーン
CTB 4 ディラン・ライリー、サミソニ・トゥア、廣瀬雄也、池田悠希
WTB 4 石田吉平、メイン平、植田和磨、長田智希
FB 2 松永拓朗、矢崎由高

FW18人、BK15人。泣く泣く外したのはストーバーグとファカタヴァ アマトです。どちらも入れたいのですが、33人ではどこかを削るしかありません。ポジションごとの役割をあらためて整理したい人はポジションの解説を、プール戦の日程と突破条件は日程と勝ち点シナリオの記事をどうぞ。

参考:ラグビーリパブリック(候補55名)/ラグビーリパブリック(ネーションズチャンピオンシップ登録37名)/ラグビーリパブリック(PNC登録30名)/日本ラグビーフットボール協会(ネーションズチャンピオンシップ2026)/東芝ブレイブルーパス東京(2023年W杯メンバー発表)/Ruck(33人枠)


現地時間の11月7日にウェールズ、14日にイングランド、21日にスコットランド(日本時間ではウェールズ戦とイングランド戦が翌日未明)。欧州遠征のメンバーが出たら、この表を更新します。1年後に33人の名前が読み上げられるとき、この予想が何人当たっているか。答え合わせを楽しみにしていてください。

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LEOEditor-in-Chief

埼玉工業大学深谷高等学校(埼工大深谷。現・正智深谷)ラグビー部出身。WTB→CTB→FLと渡り歩き、在籍中のチームは花園2年連続ベスト4。いまはラグビージャージのデザイン制作(HERCULEGEAR)に携わりながら、ラグビーの面白さを書いています。

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